チャネル

[Channels]セクション(以下参照)で、以下の設定を構成し、電圧リミットと電流リミットをインストールされているSMUモジュールの選択にしたがって設定します。

モジュール

チャネル1および2の設定は以下に固定されています。

  • チャネル1:バッテリーエミュレーター
  • チャネル2:RFパワーディテクター

チャネル3および4には以下のモジュールのうち、いずれか2つを選択します。

  • 電流計
  • 電圧計
  • 2象限電源
注記
  • チャネル3または4に2象限電源を選択するには、電流を測定するための電圧をユーザーが設定する必要があります。測定電流は正の値でも負の値でも可能です。

  • 使用しないチャネルのチェックボックスを解除して、KS833A2Aソフトウェアの設定をオフにします。
  • チャネル1はバッテリーエミュレーターとして定電圧を設定して電流を測定します。電流リミット機能はDUTを保護し、測定レンジとして動作します。リミットが0.1 A未満に設定されている場合、X8712ADは10 Aレンジを使用してA未満を正確に取得します。

ローカルセンスとリモートセンス

電源アナライザには、センス端子とそれに対応する出力端子を接続/接続解除する内蔵リレーが組み込まれています。出荷時には、センス端子は内部的に出力端子と接続されています。これをローカルセンシングと呼びます。

4端子接続(リモートセンシング)を使えば、出力端子でなく負荷における電圧を監視することにより、負荷の電圧レギュレーションを改善できます。この方法では、負荷リードの電圧降下を自動的に補正できます。特に、負荷インピーダンスが変化する場合や、リード抵抗が大きい場合のCV動作において有効です。リモート・センシングは、電源アナライザの他の機能から独立しているため、本器がどのように設定されている場合でも使用可能です。CC動作中にはリモートセンシングの効果がありません。

下の図は、ローカルセンシング(A)と4端子リモートセンシング(B)を使った負荷接続を示します。センス端子の上にある4端子インジケーターが点灯している場合は、センス端子を負荷に接続する必要があることを示しています。

詳細については、『N6705C DC電源/アナライザ ユーザーズガイド』の4端子センス接続を参照してください。

サポートされるSMUモジュールのリスト

N6705CにインストールされているSMUモジュールの選択に基づいて、設定されている電圧および電流リミットが以下の範囲内であること、さらにサポートされているモードおよびチャネルを確認してください。

KS833A2Aライセンスによるイベントベースパワー解析 バージョン2.0

モジュール電圧レンジ(V)電流リミット(A)モード使用可能なチャネル
N6781A

0~6.12

6.13~20.4

0~3.06

0~1.02

VM、AM、2-QPS1、2、3、4
N6782A *1、2、3、4
N6784A *2、3、4

N6785A

(ダブル幅電源モジュール)

0~6.12

6.13~20.4

10.3~15.3

15.4~20.4

0~8.16

0~6.83

0~5.10

0~4.08

1または3

N6786A *

(ダブル幅電源モジュール)

1または3
N6791A0~61.20~20.4VMおよびAM2、3、4

N6792A *

(ダブル幅電源モジュール)

0~61.20~40.83のみ
注記
  • * N6782A、N6784A、N6786A、N6791A、N6792Aは、KS833A2Aライセンス付属のイベントベースパワー解析 バージョン1.1.03079.0以上でのみサポートされます。
  • N6785A、N6786A、N6792Aなどのダブル幅電源モジュールは大容量で、N6705Cにインストールした場合には2つのスロットを占有します。チャネル1または3にのみインストールすることができます。チャネル1(バッテリーエミュレーター)にインストールすると、チャネル2(パワーディテクター)は自動的に無効になるので、チャネル2を使用してRFイベントをモニターすることはできなくなります。
注意
  • N6784Aモジュールはシームレスなオートレンジ(SMR)機能をサポートしていないので、チャネル1にインストールすることは推奨されません。N6784Aをチャネル1にインストールすると、ソフトウェアは自動的に切断します。

  • N6791AおよびN6792Aは電源機能をサポートしていないので、チャネル1にインストールすることは推奨されません。

次の項目


テストケースと要件に応じて、以下の設定を構成します。

  1. サンプル&期間
  2. トリガ
  3. パワーディテクター